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100年続く会社になるために、分社化しうる新規事業を。地域に根ざした事業を生み出すために.. 100年続く会社になるために、分社化しう..
PURPOSE of division
事業部が想うPURPOSEとは。
掲載日:2024.3.5
最終更新日:2024.5.23
福井尚志
TAKASHI FUKUI | 経営企画部・部長
100年続く会社になるために、分社化しうる新規事業を。地域に根ざした事業を生み出すためには
コンサルティングのプロが飛び込み営業でフジ物産へ

私は2021年に中途入社して、現在は経営企画部で部長を担当しています。経営企画部では、現在は主に新規事業の種を作ることを目指しています。フジ物産に入社したのは、飛び込み営業したことがきっかけでした。

もともとは航空会社に10年以上勤めており、その後に父親が作ったコンサルティング会社で業務改善や生産性向上のコンサルティングをしていました。その父親の繋がりもあって、JALの再生にも携わりました。稲盛和夫さんの考え方を学ぶことができた2年間はいい思い出ですね。

その後にコンサルタントとして各企業に携わっていましたが、ある時に静岡へ移住しまして。そこでもコンサル業をしていたのですが、静岡の食品メーカーに縁あって入社し、営業部門を担当することになりました。

フジ物産に飛び込み営業をしたのはその時です。実は当時勤めていた店舗のすぐ近くにフジ物産がありました。

その時に対応いただいたのがまさかの社長で。いろいろ話しているうちに、フジ物産でリーダー勉強会のようなものを開催する運びになりました。勉強会をはじめて1年くらい経過して、正式にフジ物産に入社しました。

ちょうどその頃父親が亡くなったのですが、生前に「やっぱりサラリーマンが一番いいよね」という話をしていました。一人でやっていく、組織を率いるというのももちろん素晴らしいことなのですが、不安も大きいしいい時はいいけど、悪い時は本当に大変。これはたぶん自分で事業をやっている方はどこかでわかっていると思うのですが…(笑)

もう一度サラリーマンに戻って、社会にしっかり順応しながら居場所を作って生きていくという生き方にしたい、組織に属したいという想いが強くなっていました。それならば居場所はフジ物産ではないかと思った次第です。

次のフジ物産を支える事業をどう作っていくか

フジ物産での私のミッションは2つ。1つは事業が多岐にわたる会社なので、横の繋がりやシナジーを生んでいくということ。

そしてもう一つは新規事業を作り、新しい飯の種をつくること。フジ物産は歴史の長い会社ですから、事業ポートフォリオを考えると「以前は調子が良かったが、今は全盛期が過ぎた」かもしれない事業があります。

会社において、ずっと同じ事業だけで成長していく、生き残っていくことはあり得ないので新しい事業に投資をしていかないといけません。

そういったこともあり、今フォーカスしているのは新規事業です。特にスポーツ系を中心に、元アスリートの人材紹介業「Ath-up(アサップ)」、動画制作事業「Tre Anelli(トレアネッリ)」、チアリーダーのための教室運営などを新規事業として展開しています。

私が今考えている新規事業の展望イメージは、3年以内に投資回収の見込みが見えて、最終的に分社化できるか判断できるところまで持っていくことです。新規事業を立ち上げる上でブレてはいけないのは「地域に根ざしたものになっているか」です。

分社化を1つの目安にしているのは、事業のその後のことを考えた時にスピード感が増すからです。

やはり、会社の中の新規事業という立ち位置だと、その事業しかやらない競合が現れた時に負けてしまうかもしれません。その企業は会社のリソースやルールを全て最適化して動くわけですから。

ただ、もちろん分社化のジャッジは非常に難しいものになると思っています。損益分岐点を見たり、投資回収の仕組みを考えるまではやはり3年はかかるかなと。

3年以内にできなかったら、違う事業領域とくっつけて違う市場でチャレンジしたり、社内のリソースも貸してもらいながら事業を作っていくことになると思います。

ありがたいことに、新規事業を立ち上げるうえで社内からとても協力をいただいています。新規事業というのは、会社の未来にとってはとても大事な一方で、既存事業の方々からすると投資対象として見た時にうまくいっていないとやきもきするものですから。ありがたい環境だなと思います。

人手がどうしても足りないとなったら、リソースも入れてもらえますし、かなり柔軟に対応いただいているなと思っています。

「フジ物産らしい」新規事業で、勝ち筋をつくる

そういった意味で会社として新規事業を立ち上げる環境としては80点、90点をつけられるのかなと思います。人が新しく入ってきても、本当に育つのが早い。

責任者が育ててくれているおかげかと思います。元アスリートの人材紹介業を行なっているAth-upで、実際に元アスリートが入社して半年で成果を残せるようになりました。一般的な基準で言えば、戦力になるのがかなり早いと思います。ここまで育てられる環境があるというのはやはり点数も高くなるかなと思います。

あとは、想いのある推進者、リーダーたちの爆発力を削がずに仕組み化をしてスケールさせる準備をしたり、新規事業同士のシナジーを産んだりカバーしていって全体の底上げをしていきたいですね。新規事業は新しいチャレンジですから、新しい仕事も多い。

仕組み化して誰もができるようにするより、一人の狂気で動いた方がパフォーマンスが高い時期があります。そのタイミングの見極めもこれからは重要になってきます。

例えば、動画制作の事業で言えば、マグロ漁船をつくるときのメモリアル動画や藤枝MYFC、ベルッテクス静岡といったスポーツチームの動画制作など、案件も大きくなってきました。そのなかで、どうこれからのチームを組んでいくのかというのは事業のいく末を左右するのかなと思います。

特に、経営企画部ではスポーツに関する事業が多いので、それぞれでうまく連携をとっていって、社会的意義や地域貢献だけでなくフジ物産として新規事業をやっていく勝ち筋を作っていきたいと思います。